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不良
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わる
ふりがな文庫
“
不良
(
わる
)” の例文
『これ、お作や。御辞儀しねえかよ。
其様
(
そんな
)
に
他様
(
ひとさま
)
の前で立つてるもんぢや無えぞよ。
奈何
(
どう
)
して
吾家
(
うち
)
の児は
斯
(
か
)
う行儀が
不良
(
わる
)
いだらず——』
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「自分じゃ
何
(
な
)
んともおもっていないんですけれど……それに別に
何処
(
どこ
)
が
不良
(
わる
)
いということがないんでございますが……。」
香爐を盗む
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
「そうでしたね。でも私何ですか、少し気分が
不良
(
わる
)
いようですから、今度ひとりで参りますわ。それに坊やのお
腹
(
なか
)
がまだほんとうでないんです」
秘められたる挿話
(新字新仮名)
/
松本泰
(著)
「さうかい。
何処
(
どこ
)
も
不良
(
わる
)
いところは無いやうかね」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
(
不良
(
わる
)
いのかね。)
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
娘はA老人の先妻の子で、現在のA夫人は数年前から
倫敦
(
ロンドン
)
へ別居している。A老人の容態は日一日と
不良
(
わる
)
くなっていった。
緑衣の女
(新字新仮名)
/
松本泰
(著)
『失敬するよ、僕は
斯様
(
こん
)
なものを着て居るから。ナニ、君、
其様
(
そんな
)
に
酷
(
ひど
)
く
不良
(
わる
)
くも無いんだから。』
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
みんなが樂しさうに歸國して行つたあと、まるで私だけが投げ出された乾びた鮭のやうに、中庭の日あたりの
不良
(
わる
)
い檜葉の埃じみた立木や、冷たさうな八ツ手などを眺め暮してゐた。
蒼白き巣窟
(旧字旧仮名)
/
室生犀星
(著)
「ところがお気の毒にも、お父様の容態は昨晩から急に
不良
(
わる
)
くなって、今朝方とう/\お
逝去
(
なくな
)
りになったのです。」
緑衣の女
(新字新仮名)
/
松本泰
(著)
「二三日べつに
不良
(
わる
)
いものも食べなかったから、乳のわるい筈はない。」
童子
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
はゝゝゝゝ、瀬川君の病気は
不良
(
わる
)
くなるのも早いし、
快
(
よ
)
くなるのも早い。まあ大病人のやうに
呻吟
(
うな
)
つてるかと思ふと、また
虚言
(
うそ
)
を言つたやうに
愈
(
なほ
)
るから不思議さ——そりやあ、もう、
毎時
(
いつも
)
御極りだ。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
儂は寝付が
不良
(
わる
)
くって困っておるのでな、夜分庭先などを歩かれると、気になって仕方がないのだよ
日蔭の街
(新字新仮名)
/
松本泰
(著)
そうです。最初はそれ程お
不良
(
わる
)
いとも見えなかったですが、もと/\心臓はおよわかったようです。昨夜は
倫敦
(
ロンドン
)
から奥様と甥御さんがおいでになって、附切りでご看護を
緑衣の女
(新字新仮名)
/
松本泰
(著)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
良
常用漢字
小4
部首:⾉
7画
“不良”で始まる語句
不良少年
不良品
不良性
不良戯
不良仲間
不良少女
不良青年
不良青年数名