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不知案内
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ふちあんない
ふりがな文庫
“
不知案内
(
ふちあんない
)” の例文
坑で頭から冷えて、水で腹まで冷えて、二重に冷え切って、
不知案内
(
ふちあんない
)
の所を
海鼠
(
なまこ
)
のようについて行った。すると、右の方に穴があって、
洞
(
ほら
)
のように深く
開
(
ひら
)
いてる中から、水が流れて来る。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
不知案内
(
ふちあんない
)
のさびしい海をもひとりさびしくわたつて行くのではないか。
犬
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
大噐氏は全く
不知案内
(
ふちあんない
)
の暗中の孤立者になったから、
黙然
(
もくねん
)
として石の地蔵のように身じろぎもしないで、雨に打たれながらポカンと立っていて、次の脈搏、次の脈搏を数えるが如き心持になりつつ
観画談
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
逃れたのは嬉しいが、
扨
(
さて
)
其先
(
そのさき
)
に
種々
(
いろいろ
)
の困難が
横
(
よこた
)
わっていた。
路
(
みち
)
は
屡々
(
しばしば
)
記す通りの
難所
(
なんじょ
)
である、
加之
(
しか
)
も
細雨
(
こさめ
)
ふる
暗夜
(
あんや
)
である。
不知案内
(
ふちあんない
)
の女が暗夜に
此
(
こ
)
の難所を越えて、
恙
(
つつが
)
なく里へ出られるであろうか。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
知
常用漢字
小2
部首:⽮
8画
案
常用漢字
小4
部首:⽊
10画
内
常用漢字
小2
部首:⼌
4画
“不知”で始まる語句
不知
不知火
不知不識
不知哉丸
不知哉
不知庵
不知人
不知火銭
不知顔
不知毛