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不快
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いや
ふりがな文庫
“
不快
(
いや
)” の例文
そんなものは見たくないやうな氣がして——子供だからそれほど
分明
(
はつきり
)
不快
(
いや
)
だとは思はなかつたかもしれないが、まあそんな覺えがあります。
鏡二題
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
あのお馴染の
不快
(
いや
)
な気持——こういったものが、どうやらぼんやり記憶に残っている、彼の幼年時代の惨めな思い出であった。
死せる魂:02 または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
それを聞くとみのるは義男の小さな世間への虚榮をはつきりと見せられた樣になつて
不快
(
いや
)
な氣がした。何故この男は斯う信實がないのだらうと思つた。
木乃伊の口紅
(旧字旧仮名)
/
田村俊子
(著)
言い終ると、身の毛もすくむような
不快
(
いや
)
な声でわらい出した。じっと堪えながら、私は谷中尉のことを思っていた。
桜島
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
「麦酒も松茸もございますから早くあれを還してお了ひなさいましよ。
私
(
わたし
)
は
那奴
(
あいつ
)
が居ると思ふと
不快
(
いや
)
な心持で」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
顏色は變に
蒼白
(
あをじろ
)
かつた。しかしその他では彼は容貌の美しい人であつた。特に初めて見た時さうである。よく/\見ると彼の顏には何か人に
不快
(
いや
)
だと思はすものがあつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
何方かと云えば
不快
(
いや
)
な動物、獰猛な動物であった、時々は唸ったり咽喉を鳴らしたりする、また時には話しもする、
倫敦
(
ロンドン
)
に住んでいて、街も歩くが、見世物にはされていない
クリスマス・カロル
(新字新仮名)
/
チャールズ・ディケンズ
(著)
其後二度許り竹山を訪ねて來たが、一度はモウ節季近い凩の吹き荒れて、灰色の雲が低く軒を掠めて飛ぶ
不快
(
いや
)
な日で、野村は「患者が一人も來ない。」と云つて
悄氣
(
しよげ
)
返つて居た。
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
あとから
跟
(
つ
)
いて行くのは乞食
体
(
てい
)
の
不快
(
いや
)
な
臭気
(
におい
)
のする
老爺
(
じい
)
。
狂歌師赤猪口兵衛:博多名物非人探偵
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
搗てて加へて、どの家の
門口
(
かどぐち
)
からもおつそろしく
不快
(
いや
)
な惡臭が流れて來るので、おれは鼻を押へて大急ぎに駈け拔けた。
狂人日記
(旧字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
前の場合には眼は殘酷な
秋官
(
しうくわん
)
です、なさけ用捨もなく毛筋ほどのおもねりもありません、
氣孔
(
けあな
)
ひとつにも泣きたいほどの厭さがあつて、とてもたまらない
不快
(
いや
)
な存在です。
鏡二題
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
彼は何かちょっとでも
不快
(
いや
)
な臭いがすると、すぐに腹を立てるのであった。
死せる魂:02 または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
「西島屋のならびをずっとくれるといったのだが、おら
不快
(
いや
)
だからな。」
旧聞日本橋:17 牢屋の原
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
女性としての最も
不快
(
いや
)
なところがないから好いのだ。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
快
常用漢字
小5
部首:⼼
7画
“不快”で始まる語句
不快氣