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不実
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ふじつ
ふりがな文庫
“
不実
(
ふじつ
)” の例文
旧字:
不實
けれども相当の地位を
有
(
も
)
つてゐる人の
不実
(
ふじつ
)
と、
零落
(
れいらく
)
の極に達した人の親切とは、結果に於て
大
(
たい
)
した差違はないと今更ながら思はれた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
『命せえあればまたどんな事でもできらア。銭がねえならかせぐのよ、
情人
(
いろ
)
が
不実
(
ふじつ
)
なら別な
情人
(
いろ
)
を目つけるのよ。命がなくなりゃア種なしだ。』
郊外
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
「お察し申しますよ」と、年増はすこし
阿諛
(
おもね
)
るようにしみじみ言った。「向柳原はほんとうにどうしたんでしょう。まったく
不実
(
ふじつ
)
ですね。そんな義理じゃないでしょうが……」
両国の秋
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
即ち
唇
(
くちびる
)
と手と
一致
(
いつち
)
せざるものなり、即ち宗教を
弄
(
ろう
)
するものなり、即ち世の中に
誠実
(
せいじつ
)
てふものゝ
実在
(
じつざい
)
するを
信
(
しん
)
ぜざるものなり、即ち
不実
(
ふじつ
)
の人なり、即ち
未
(
いま
)
だ
真理
(
しんり
)
を
会釈
(
くわいしやく
)
せざる人なり。
時事雑評二三
(新字旧仮名)
/
内村鑑三
(著)
不実
(
ふじつ
)
な
性質
(
たち
)
ではないから、大丈夫だけれども、
何時迄
(
いつまで
)
も遊んで
食
(
たべ
)
てゐる訳には行かないので、安否のわかる迄は仕方がないから、
里
(
さと
)
へ帰つて
待
(
まつ
)
てゐる
積
(
つもり
)
だ。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
“不実”の意味
《名詞》
誠実でないこと。
事実でないこと。
(出典:Wiktionary)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
実
常用漢字
小3
部首:⼧
8画
“不実”で始まる語句
不実柿