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三絃
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さんげん
ふりがな文庫
“
三絃
(
さんげん
)” の例文
長唄において「せりふ」に
三絃
(
さんげん
)
を附したところでは両者のリズムが一致している。その他でも両者のリズムの一致している場合には、多くは単調を感ぜしめる。
「いき」の構造
(新字新仮名)
/
九鬼周造
(著)
林泉
(
りんせん
)
のさま見事なる料理屋の座敷に
尾上松助
(
おのえまつすけ
)
胡弓
(
こきゅう
)
の調子を調べつつ
三絃
(
さんげん
)
手にせる芸者と居並び
女形
(
おんながた
)
の中村七三、松本小次郎の
二人
(
ふたり
)
が
箱引
(
はこひき
)
の戯れなすさまを打眺めたり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
琴柱
(
ことじ
)
にも使われましたが、
三絃
(
さんげん
)
の盛んな頃はそれに使う
撥
(
ばち
)
の需要が
夥
(
おびただ
)
しいのでしたから、撥
落
(
おとし
)
が根附の材料に多く使われたのですが、低級の人が用いるので、名のある人たちが
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
春琴これより舞技を断念して
専
(
もっぱ
)
ら琴
三絃
(
さんげん
)
の
稽古
(
けいこ
)
を
励
(
はげ
)
み、糸竹の道を志すに至りぬ
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
如何
(
いかん
)
となれば江戸演劇は
三絃
(
さんげん
)
を主とする音楽なくしては決して成立するものにあらず。
出這入
(
ではいり
)
の
唄
(
うた
)
合方
(
あいかた
)
は俳優が演技の情趣を助け床の浄瑠璃は
台詞
(
せりふ
)
のいひ
尽
(
つく
)
し能はざる感情を説明す。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
それが
太夫
(
たゆう
)
の沈んだ声と
三絃
(
さんげん
)
の
音色
(
ねいろ
)
とに不思議な調和を保っていた。
蓼喰う虫
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
“三絃(
三弦
)”の解説
三弦(または三絃、さんげん。サンシエン、sānxiàn。意味は文字通り「三本の弦」)は、中国の伝統楽器で、ロングネックリュートタイプの撥弦楽器である。弦子(シエンズ、xiànzi)とも呼ばれる。日本では中華三味線(ちゅうかじゃみせん)、支那三味線(しなじゃみせん)と呼ばれることもある。
三弦の語は元のころにはじめて使われるようになった。
(出典:Wikipedia)
三
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
絃
漢検準1級
部首:⽷
11画
“三絃”で始まる語句
三絃堀
三絃彈
三絃胡弓子