“一知半解”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いっちはんかい80.0%
なまかじり20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが外部の人ことに一知半解いっちはんかいの旅客などの地名の呼び方は勝手至極なものであって多くは文字に基いて智慧ちえ相応の呼び方をしている。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
この手紙を書いたどこかの女は一知半解いっちはんかいのセンティメンタリストである。こう云う述懐じゅっかいをしているよりも、タイピストの学校へはいるために駆落かけおちを試みるに越したことはない。
文放古 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ちつと生意気な奴は書卓デスク附属の器械であるのを忘れて一知半解なまかじりの金融論をする、少しばかりのボーナスを貰うと炭鉱とか日鉄とか直ぐ手を出したがる、事業其物に忠実なものは殆ど無い——
青年実業家 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)