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一双
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いっそう
ふりがな文庫
“
一双
(
いっそう
)” の例文
一双
(
いっそう
)
の
屏風
(
びょうぶ
)
の絵は、むら消えの雪の小松に
丹頂
(
たんちょう
)
の鶴、
雛鶴
(
ひなづる
)
。一つは
曲水
(
きょくすい
)
の
群青
(
ぐんじょう
)
に桃の
盃
(
さかずき
)
、
絵雪洞
(
えぼんぼり
)
、桃のような
灯
(
ひ
)
を
点
(
とも
)
す。……ちょっと
風情
(
ふぜい
)
に
舞扇
(
まいおおぎ
)
。
雛がたり
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ある時は
一弁
(
いちべん
)
の花に化し、あるときは
一双
(
いっそう
)
の
蝶
(
ちょう
)
に化し、あるはウォーヅウォースのごとく、一団の水仙に化して、心を
沢風
(
たくふう
)
の
裏
(
うち
)
に
撩乱
(
りょうらん
)
せしむる事もあろうが
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
青竹を廻した木戸を入ると、中はすっかり土間で、正面の小さい舞台に畳を三枚ほど敷き、
一双
(
いっそう
)
の
金屏風
(
きんびょうぶ
)
をめぐらして、真ん中ほどのところに、三尺ばかりの台を据えまして
銭形平次捕物控:092 金の茶釜
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
その時参考品
御物
(
ぎょぶつ
)
の部に
雪舟
(
せっしゅう
)
の
屏風
(
びょうぶ
)
一双
(
いっそう
)
(
琴棋
(
きんき
)
書画を
画
(
えが
)
きたりと覚ゆ)あり。
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
夜はますます
闇
(
くら
)
くなり候まま、
炬
(
きょ
)
の如き
一双
(
いっそう
)
の眼、暗夜に水銀の光を放ちて、この北の
方
(
かた
)
三十間、小川の
流
(
ながれ
)
一たび
灌
(
そそ
)
ぎて、池となり候池のなかばに、五条の噴水、青竜の口よりほとばしり
凱旋祭
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
双
常用漢字
中学
部首:⼜
4画
“一双”で始まる語句
一双虎