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一匙
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ひとさじ
ふりがな文庫
“
一匙
(
ひとさじ
)” の例文
いつものように砂糖を分配してくれるものがないので、大きい方がやがて壺の中から
一匙
(
ひとさじ
)
の砂糖をすくい出して自分の皿の上へあけた。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
主人の中川またしても自慢顔「諸君、今度こそ誰もまだ試みた事のない珍料理で僕の新発明だ。玄米のマッシ、即ち玄米のお粥というようなものだ」小山が先ず
一匙
(
ひとさじ
)
を
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
夜中にでも、ちよつと
咳
(
せき
)
が聞えると、どんなに眠くつても、すぐに飛び起きて、シロップを
一匙
(
ひとさじ
)
飲ませる……。あの人は、「アリガタウ」つて、そのたんびに、お礼を云ふの。
モノロオグ
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
一匙
(
ひとさじ
)
のココアのにほひなつかしく
訪
(
おとな
)
ふ身とは知らしたまはじ
桐の花
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
千代子が
粥
(
かゆ
)
を
一匙
(
ひとさじ
)
ずつ
掬
(
すく
)
って口へ入れてやるたびに、宵子は
旨
(
おい
)
しい旨しいだの、ちょうだいちょうだいだのいろいろな芸を
強
(
し
)
いられた。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
看護婦は五十グラムの
粥
(
かゆ
)
をコップの中に入れて、それを
鯛味噌
(
たいみそ
)
と混ぜ合わして、
一匙
(
ひとさじ
)
ずつ自分の口に運んでくれた。余は
雀
(
すずめ
)
の子か
烏
(
からす
)
の子のような心持がした。
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
匙
漢検準1級
部首:⼔
11画
“一”で始まる語句
一
一人
一寸
一言
一時
一昨日
一日
一度
一所
一瞥