“仁恕”の読み方と例文
読み方割合
じんじょ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はその神のごとき仁恕じんじょに対抗せしむるに、吾人の心のうちにある悪の要塞ようさいたる傲慢をもってした。
「せっかくの、御好誼こうぎには、越前も、越前個人として、ありがたくお受けはしますが、江戸町奉行の職において、上様の御仁恕じんじょも、方々かたがたの思し召も、れることはまかりなりません」
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
坐中の貴婦人方には礼を失する罪をまぬかれざれども、予をして忌憚きたんなくわしめば、元来、淑徳、貞操、温良、憐愛、仁恕じんじょ等あらゆる真善美の文字を以て彩色さいしきすべき女性と謂うなる曲線が
黒壁 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)