“ロマンチック”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
浪漫的66.7%
夢想的9.5%
浪曼的9.5%
伝奇的4.8%
浪漫派4.8%
浪漫趣味4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四人は、噛（か）みかけた維納腸詰（ウイン・ソーセージ）を嚥（の）み下すこともできず、しばらくは、奇異（ふしぎ）な、浪漫的（ロマンチック）な、悪夢のなかを彷徨（さまよ）っていた。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) ／ 小栗虫太郎(著)
操を汚（けが）さないと云うが、そんなことは、聡明（そうめい）ではあるにしろ、まだ年の若い彼女の夢想的（ロマンチック）な空想で、縦令（たとい）彼女の決心が、どんなに堅かろうとも、一旦（いったん）結婚した以上、獣のように強い荘田の為（ため）に
真珠夫人 (新字新仮名) ／ 菊池寛(著)
すこし浪曼的（ロマンチック）で、自分の気に入ったことなら、なんでもすぐ夢中になってしまうという欠点があるが、お父さまはたいへん濶達（かったつ）な方だし、兄弟もみな率直ないいひとたちばかりなので、その影響で
キャラコさん：02 雪の山小屋 (新字新仮名) ／ 久生十蘭(著)
フィンランドの公爵と二人の上品な東洋人が、筏に乗ってニースの海岸に漂着したという事件は、目撃者には笑い話の種をあたえ、噂だけ聞いた庶民にははなはだ伝奇的（ロマンチック）な興味と昂奮を感じさせた
ノンシャラン道中記：03 謝肉祭の支那服　――地中海避寒地の巻―― (新字新仮名) ／ 久生十蘭(著)
彼はまた浪漫派（ロマンチック）作家らにたいしても、同じく峻厳（しゅんげん）だった。
ジャン・クリストフ：06 第四巻　反抗 (新字新仮名) ／ ロマン・ロラン(著)
その上敬太郎は遺伝的に平凡を忌（い）む浪漫趣味（ロマンチック）の青年であった。
彼岸過迄 (新字新仮名) ／ 夏目漱石(著)