“ロマンチツク”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:ろまんちつく
語句割合
浪漫的54.5%
羅漫的18.2%
小説的9.1%
羅曼底9.1%
羅曼的9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
図書館で浪漫的ロマンチツクアイロニーと云ふ句を調べて見たら、独乙ドイツのシユレーゲルが唱へ出した言葉で、何でも天才と云ふものは、目的も努力もなく
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
南関の春祭はまた六騎の街に育つた羅漫的ロマンチツクな幼児をして山に対する好奇心を煽てるに充分であつた。
水郷柳河 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
かくの如き戦慄の快感を追究するのはあへて自分ばかりではあるまい。小説的ロマンチツクと云ふ病気にかゝつたものは皆さうであらう。
海洋の旅 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
そこで「海坊主」「船幽靈」の話が生れる。また荒れた日に水平線に立つ水柱を「龍」といふ奇怪な生物の力に歸せねば止まぬのである。將又この羅曼底ロマンチツクが實生活にも働くのである。
海郷風物記 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
仏国羅曼的ロマンチツク文学の先鋒にスタヱル夫人あり。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)