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浪漫的
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ロマンチツク
ふりがな文庫
“
浪漫的
(
ロマンチツク
)” の例文
その時分は僕等もまた少年時代の心もちがぬけないで、たいさう純樸な若々しい情緒をもつて居たので、お互に
浪漫的
(
ロマンチツク
)
な小曲をかいてゐた。
室生犀星の印象
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
図書館で
浪漫的
(
ロマンチツク
)
アイロニーと云ふ句を調べて見たら、
独乙
(
ドイツ
)
のシユレーゲルが唱へ出した言葉で、何でも天才と云ふものは、目的も努力もなく
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
アメリカにオテイス・スキンナアといふ聞えた
俳優
(
やくしや
)
が居る。
浪漫的
(
ロマンチツク
)
な芸風で、
倫敦
(
ロンドン
)
や
巴里
(
パリー
)
や
伯林
(
ベルリン
)
などで興行した時も、
相応
(
かなり
)
な評判を取つたものだ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
伊之助は二十五六の月の光の下で見るせゐか、この上もなく夢幻的で、この上もなく
浪漫的
(
ロマンチツク
)
な男でした。
銭形平次捕物控:160 二つの刺青
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
私は、さういふ家のなかに、數年前からたつた一人きりで、不幸な眼疾を養つてゐるといはれる、美しい未亡人のことを、いくぶん
浪漫的
(
ロマンチツク
)
に、想像せずにはゐられなかつた。
窓
(旧字旧仮名)
/
堀辰雄
(著)
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幼馴染
(
をさななじみ
)
の
浪漫的
(
ロマンチツク
)
——優しい虫の音は続いて聞えた——
氷屋の旗
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「なんだも無いものだ。もう少し普通の人間らしく
歩
(
ある
)
くがいゝ。丸で
浪漫的
(
ロマンチツク
)
アイロニーだ」
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「それ程
浪漫的
(
ロマンチツク
)
な人間ぢやない。僕は君よりも遥かに散文的に
出来
(
でき
)
てゐる」
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
浪
常用漢字
中学
部首:⽔
10画
漫
常用漢字
中学
部首:⽔
14画
的
常用漢字
小4
部首:⽩
8画
“浪漫”で始まる語句
浪漫
浪漫主義
浪漫派
浪漫趣味
浪漫家
浪漫斯