“ソロ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:そろ
語句割合
独唱30.0%
獨唱30.0%
独奏20.0%
單吟10.0%
10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「どうぞ。当夜は清水昌一しみずしょういちさんの独唱ソロもある筈になっていますから、是非大井さんとでもいらしって下さい。——君は清水さんを知っていたかしら。」
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
鋭どく明るくうたのごとく、また一人の勇者を送る莊嚴の獨唱ソロのごとく
展望 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
たしかあれには、絞首台に上った罪人が地獄に堕ちる——その時の雷鳴を聴かせるというところに、ひょうのような椀太鼓ティムパニー独奏ソロがありましたっけね。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
隣席の紳士は我を顧みて、餘りに力を落し給ふな、單吟ソロには稍〻觀る可きものなきにあらず、此組にも好き道化師プルチネルラあり、大劇場に出だしても恥かしからぬ男なりなど云ふ。
半世紀を経た位の木ぶりが、一様にソロつて見える。月の光りも薄い木陰コカゲ全体が、勾配を背負つて造られた円塚であつた。月は、瞬きもせずに照し、山々は、深くマブタを閉ぢてゐる。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)