“オーケストラ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
管弦楽36.4%
管絃楽18.2%
合奏9.1%
管弦楽団9.1%
管絃団9.1%
管絃樂9.1%
菅絃楽9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
じっと心を落着けると、今迄気付かなかった自動車の警笛、停車場の汽笛、その他様々な物音が相まじり合って、異様などよみをつくっている。気のせいか、何処かで管弦楽オーケストラをやっているようだ。
日蔭の街 (新字新仮名) / 松本泰(著)
ワグネルが『タンホイゼル』の第三、『フアウスト』歌劇中のローマンマーチ、さてはかの名高き『ウヰルヘルム・テル』の管絃楽オーケストラ『ローヘングリン』の花嫁の進行曲もありき。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
胡弓こきゅう長笛ちょうてき蛮鼓ばんこ木琴もっきんかねなどの合奏オーケストラにあわせて真っ赤な扮装ふんそうをした童女三人が炎の乱舞を踊りぬいてしばらくお客のご機嫌をつないでいる。——それが引っ込む。曲が変る。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
老クラフトが受けていた尊敬のおかげで、管弦楽団オーケストラのヴァイオリニストの地位は保ちえたが、しだいに、町の家庭教授の口をたいてい失ってしまった。
また提琴ヴァイオリン、クラリネット、フリュート、バス・ヴィオル等の管絃団オーケストラがあって、「栄光あるアポロ」、「平和の天使」、「ハーレックの人々」その他の曲を、まったくうまく演奏した。
そして夜は、惡魔のやうな汽鑵の響きが、此處を通り過ぎるあらゆる追放者等の、胸を引き裂く悔恨の情を消さうとでもするやうな騷がしい調子を奏する無數の管絃樂オーケストラの雜然たる響きと亂れ合つた。
匈牙利ハンガリ古曲に、ピアノソロに、或は菅絃楽オーケストラの高き調にゆき、銀笛を吹き、道化た面して弄玩品おもちやの鉄琴をもうちたたけ。
桐の花とカステラ (新字旧仮名) / 北原白秋(著)