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『桐の花とカステラ』
ふりがな文庫
『
桐の花とカステラ
(
きりのはなとカステラ
)
』
桐の花とカステラの時季となつた。私は何時も桐の花が咲くと冷めたい吹笛の哀音を思ひ出す。五月がきて東京の西洋料理店の階上にさはやかな夏帽子の淡青い麦稈のにほひが染みわたるころになると、妙にカステラが粉つぽく見えてくる。さうして若い客人のまへに …
著者
北原白秋
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約7分(500文字/分)
朗読目安時間
約11分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
精
(
エツキス
)
柔軟
(
しなや
)
柔軟
(
やはら
)
情緒
(
センチメント
)
而
(
し
)
魂
(
たましひ
)
触
(
さは
)
濃
(
こまや
)
緑玉
(
エメロウド
)
矜
(
ほこり
)
而
(
そ
)
湿潤
(
うるほひ
)
檞
(
かし
)
棕梠
(
しゆろ
)
而巳
(
しかのみ
)
追憶
(
おもひで
)
滑
(
すべ
)
珈琲
(
コーヒー
)
亜鉛
(
トタン
)
染々
(
しみじみ
)
拙
(
つたな
)
吹笛
(
フルート
)
動
(
うご
)