“オルケストラ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
Orchêstra28.6%
伶人席14.3%
大管絃楽14.3%
奏樂席14.3%
管絃楽14.3%
音楽隊14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先生はそれから希臘ギリシヤの劇場の構造をくわしく話して呉れた。三四郎は此時先生から、Theatronテアトロン, Orchêstraオルケストラ, Skênêスケーネ, Proskênionプロスケニオン などゝ云ふ字の講釈を聞いた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
かくて此大劇場の觀棚さじきに對して立てる時、わが視る所は譬へば黒洞々こくとう/\たる大坑に臨める如く、僅に伶人席オルケストラの最前列と高き觀棚ロオジユの左右の端となる人の頭を辨ずることを得るのみ。
この自殺事件を提起イントロダクションとして、まさに渾然たる犯罪の大管絃楽オルケストラが演奏され出そうとしているのだが。加十はそんなことは知らない、一図に目的を失ったと思い込み、センチメンタルな声で
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
少時しばしありて、樂人出でゝ奏樂席オルケストラに就きぬ。これを視るに、只是れ四奏の一組なりき。
十分間の休憩を置いて管絃楽オルケストラが始まる度に下手へた連中れんぢゆうひき込んで、四方の観棚ロオジユの卓を離れて出る一双づゝの人間がいり乱れながら素晴しい速度で目もあやに踊つて廻るのは
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
音楽隊オルケストラでは TARANTELLA をやり始めた。
珈琲店より (新字旧仮名) / 高村光太郎(著)