“かんげんがく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
管絃楽66.7%
管弦楽33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
甘くてつやっぽい肉声が、管絃楽かんげんがくの伴奏とのつかず離れぬ交錯こうさくに、あるいは高く、或いは低く、或る時は怒濤どとうと砕け、或る時はいささ川とささやき、曲節の妙を尽して数千の観客を魅了していたとき
人間豹 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
暇さえあれば岸本は自分の下宿を出て、戦時の催しらしい管絃楽かんげんがくの合奏をくためにソルボンヌの大講堂に上り、巴里の最も好い宗教楽があると言われるソルボンヌの古い礼拝らいはい堂へも行って腰掛けた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ずっと前から軍楽隊の野外演奏の管弦楽かんげんがくや、イタリイのオペラなどいたり見たりしていたが、レコオドの趣味もようやくみた日本の音曲が、美しい西洋音楽と入れかわりかけようとしていた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)