“がっそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
合奏44.4%
合総33.3%
合惣22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四月の空はうるわしく晴れて、遠くに見ゆる伽藍がらんとうが絵のようにかすんで見えました。早くも観衆かんしゅうは場外にあふれ、勇ましい軍楽隊の合奏がっそうが天地にひびわたりました。
国際射的大競技 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
肩をなでる合総がっそう、顔を埋めるひげと胸毛を、風になぶらせて、相変わらず、ガッシリしたからだを包むのは、若布わかめのようにぼろのさがった素袷すあわせに、縄の帯です。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
合惣がっそうを肩までたらし、むしろのような素袷すあわせに尻切れ草履ぞうり。貧乏徳利をぶらさげて、闇につっ立っている泰軒先生——……これを泰軒先生とは知らないから、司馬道場の連中は、めっぽう気が強い。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)