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よくに
語句 | 割合 |
髣髴 | 33.3% |
吉國 | 33.3% |
髣似 | 33.3% |
乘行夜丑刻過に歸り候處町内の天水桶にて
刄物を
洗ふ者あり
其形容勘太郎に
髣髴たりとは存じながら私し
共見屆けるにも及ばざる事ゆゑ路次を
長八は何心なく
見るに羽織の定紋と云ひ
状恰好大恩受たる大橋文右衞門樣に
髣髴たるは扨も不思議なりと思ながら腰の
早道より錢七八文出して手の内に
遣ければ浪人者是は/\有難う存じますと云し
其物語まで
彌々文右衞門に
似たるゆゑ長八は忽ち十八年の
昔時を
甲斐の國は青田の
吉國桑の國
唐黍の穗につゞく國
持居たれども今は一文もなしなどと
獨り
呟きながら通る所に肥前屋より
小僧を一人供に連て
出行者の體小猿に
髣似たりしかば三吉は
後を
尾て能々是を