“やくかいもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
厄介物50.0%
厄介者50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
故に現在の文壇にても、人道主義の陣笠ぢんがさ連は、自然主義の陣笠連より厄介物やくかいものたるを当然とす。(十月七日)
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
自分の直覚をもつて間違なしとすれば、どうやら仏蘭西フランスの男子諸君もまた東洋の男子と同じくその内心の奥には女子を従属物視し、あるひは玩具視し、あるひ厄介物やくかいもの視して居る様である。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
薩摩さつま蝋蠋らふそくてら/\とひか色摺いろずり表紙べうし誤魔化ごまくわして手拭紙てふきがみにもならぬ厄介者やくかいもの売附うりつけるが斯道しだう極意ごくい当世たうせい文学者ぶんがくしや心意気こゝろいきぞかし。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
「奧さんが仰しやつてましたわ、あの厄介者やくかいもの氣立きだての惡い子供を追拂おつぱらへるので嬉しいつて。いつでも人のすることをうかゞつてゐて、こつそり惡企わるだくみをするやうな子をね。」