“やっかいもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
厄介者77.4%
厄介物16.1%
役介者3.2%
厄介女3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
結句、今では、妹たちの厄介者やっかいものになっていますが、出戻りの女って、世間は狭いし、うちの中は面白くないし、ほんとに、鬱々くさくさしちまいますよ
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
最も恐るべき動機であり、最もどうにもできない理由だった、すなわちただきらいだから。「ぎゃあぎゃあ泣き立てる子供の厄介物やっかいものなんかはごめんだ、」
い、可い、ああ溜飲りゅういんの下る話だ、五千疋の顔を見りゃ、知事公の令嬢で歌所の奥方が、床屋の役介者やっかいもの——まあそうしておけよ——役介者をあおごうという当世に
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
このわっしに意見をしてくれろッて、涙を流して頼みましたぜ、この愛的の母親おふくろが、およそ江戸市中広しといえども、私が口から小可愧こっぱずかしくもなく意見が出来ようというなあ、その役介者やっかいものばかりでさ
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「だって、喜代ちゃんは、夕方の支度があるし、どうせ私は、出戻りの厄介女やっかいもの——それぐらいな用はしなければ……」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)