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厄介物
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やっかいもの
ふりがな文庫
“
厄介物
(
やっかいもの
)” の例文
彼ら自身即ち社会不調和の要素にして、彼らは如何なる時世においても、社会の治安と相容れざる
厄介物
(
やっかいもの
)
なり。切言すれば彼らは革命の卵子なり。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
最も恐るべき動機であり、最もどうにもできない理由だった、すなわちただきらいだから。「ぎゃあぎゃあ泣き立てる子供の
厄介物
(
やっかいもの
)
なんかはごめんだ、」
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
一
艘
(
そう
)
の
厄介船
(
やっかいぶね
)
と、八人の
厄介
(
やっかい
)
船頭と、二十余人の
厄介
(
やっかい
)
客とは、この一個の
厄介物
(
やっかいもの
)
の手に
因
(
よ
)
りて
扶
(
たす
)
けられつつ、半時間の
後
(
のち
)
その命を拾いしなり。この
老
(
お
)
いて
盲
(
めしい
)
なる
活大権現
(
かつだいごんげん
)
は何者ぞ。
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
だからそこは一時さしおいても大したことはないでしょう。むしろ
冀北
(
きほく
)
四ヵ国のほうが
厄介物
(
やっかいもの
)
です。袁紹没し、敗軍たびたびですが、なお三人の男あり、精兵百万、富財山をなしています。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかもそれは恐ろしい伝染性の血を吐く危険な
厄介物
(
やっかいもの
)
でもあるのだ。朋友の間には
畏敬
(
いけい
)
をもって迎えられる清逸だけれども、自分の家では
掃除
(
そうじ
)
一つしようともしない怠け者になってしまうのだ。
星座
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
▼ もっと見る
阿部に至りては、烈公の実に政治的大要素なるを看取したり、
而
(
しこう
)
して実に幕政の前途に横わる
厄介物
(
やっかいもの
)
なるを看取したり。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
革命の風雲
未
(
いま
)
だ天下を動かすに足らずといえども、その智勇弁力ある封建社会の
厄介物
(
やっかいもの
)
たる——小数人士の
脳裡
(
のうり
)
には、百万の人家
簇擁
(
そうよう
)
して、
炊烟
(
すいえん
)
東海の天を蔽う、堂々たる大江戸も
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
厄
常用漢字
中学
部首:⼚
4画
介
常用漢字
中学
部首:⼈
4画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
“厄介”で始まる語句
厄介
厄介者
厄介払
厄介事
厄介人
厄介女
厄介神
厄介視
厄介船
厄介千万