役介者やっかいもの)” の例文
い、可い、ああ溜飲りゅういんの下る話だ、五千疋の顔を見りゃ、知事公の令嬢で歌所の奥方が、床屋の役介者やっかいもの——まあそうしておけよ——役介者をあおごうという当世に
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
このわっしに意見をしてくれろッて、涙を流して頼みましたぜ、この愛的の母親おふくろが、およそ江戸市中広しといえども、私が口から小可愧こっぱずかしくもなく意見が出来ようというなあ、その役介者やっかいものばかりでさ
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)