“めいぶつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
名物100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まだかまだかとへいまわりを七まわり、欠伸あくびかずきて、はらふとすれど名物めいぶつ首筋くびすぢひたいぎわしたゝかさゝれ、三五らうよわりきるとき美登利みどり立出たちいでゝいざとふに
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
十年前の此村を識って居る人は、皆が稼ぎ様の猛烈もうれつになったに驚いて居る。政党騒せいとうさわぎと賭博は昔から三多摩の名物めいぶつであった。此頃では、選挙争に人死ひとじにはなくなった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
香料問屋かうれうとひやとか、それ/″\ところ名物めいぶつ商業しやうばいがある中に、ラクダルは怠惰屋なまけやつて居たのである。
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)