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みやうごにち
内山君足下、
先づ
此位にして
置かう。さて
斯の
如くに
僕は
戀其物に
隨喜した。これは
失戀の
賜かも
知れない。
明後日は
僕は
歸京する。
開き
呵々と打笑はれ我今朝よりの吟味に
勞れしにや
居眠り居て只今汝が申せしこと
委敷は聞取り得ざりし然りながら此程
召捕へたる吾助と云る者は今日白状に及びたるが
死罪に成べき程の罪にもあらず依て
明後日未刻に
追放申付る筈なり汝等が尋ぬる吾助とやらは
必定人
違ひならん
疑は