“みずどり”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ミズドリ
語句割合
水禽85.7%
水鳥14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寝ていた水禽みずどりが低く飛び立ってバサと水面を打った時!——大手の並木みちを蹣跚よばうように駆け抜けてきて
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
水禽みずどりの大鉄傘ちかくのベンチに腰かけてスケッチブックへ何やらかいている佐竹を見てしまったのである。
ダス・ゲマイネ (新字新仮名) / 太宰治(著)
おなじ場所では余り沢山たくさんには殖えないものなのであろうか知ら? 御存じの通り、稲塚いなづか稲田いなだ粟黍あわきびの実る時は、平家へいけの大軍を走らした水鳥みずどりほどの羽音はおとを立てて、畷行なわてゆき、畔行あぜゆくものを驚かす
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
このとき、どこからか、青々あおあおとした、うえんで、すがすがしい空気くうきに、羽音はおとをたてる一くろ水鳥みずどりがあったかとおもうと、小川おがわふちりました。それは、くちばしの黄色きいろばんだったのです。
酒屋のワン公 (新字新仮名) / 小川未明(著)