“まろば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
42.9%
円葉14.3%
圓葉14.3%
真転14.3%
14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
控へたりし人の出でざるはあらざらんやうに、往来ゆききの常よりしきりなる午前十一時といふ頃、かがみ勝に疲れたる車夫は、泥の粉衣ころも掛けたる車輪を可悩なやましげにまろばして、黒綾くろあや吾妻あづまコオト着て
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
下なる円葉まろばに照り傾く、その光
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
畑つものなほ廣葉圓葉まろばのさゆらぐを見る
駱駝の瘤にまたがつて (旧字旧仮名) / 三好達治(著)
その瞬間横蔵は、くら真転まろばわんばかりの激動をうけた。平衡を失って、不覚にも彼は、片足を浅瀬の中に突き入れてしまった。
紅毛傾城 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「この山に赤猪あかゐあり、かれ我どち追ひ下しなば、汝待ち取れ。もし待ち取らずは、かならず汝を殺さむ」といひて、火もちて猪に似たる大石を燒きて、まろばし落しき。