“ほだし”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ホダシ
語句割合
94.4%
5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すなはち新らしき一対の夫婦めをと出来あがりて、やがては父とも言はるべき身なり、諸縁これより引かれて断ちがたきほだし次第にふゆれば、一人一箇の野沢桂次ならず
ゆく雲 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
今日きょうにもあれ、明日あすにもあれ、この身のほだし絶えなば、惜しからぬ世を下に見て、こん千万里のくうを天に飛び、なつかしき母のひざに心ゆくばかり泣きもせん、訴えもせん
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
親兄のつかへをもなさで、君が家の二九九ほだしならんは三〇〇由縁よしなし。御めぐみいとかたじけなけれど、又も参りなんとて、紀の国に帰りける。
一三なすままにおほし立てて、一四博士はかせにもなれかし、一五法師にもなれかし、一六命のかぎりは太郎が一七ほだし物にてあらせんとて、ひて一八おきてをもせざりけり。