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ほそかは
うちたをり
多武の
山霧しげみかも
細川の
瀬に
波の
騒げる 〔巻九・一七〇四〕 柿本人麿歌集
馬丁に
奪れ一向に知れざる由
承まはり氣の
毒に存じ彼是と
談話仕つりし中に
暇取て
遲く參り日
暮にならざる
内歸る心故
提燈の用意も仕らず歸りは夜に入
亥刻頃にも相成りしと言ければ大岡殿其方は
細川の家來と何れにて心
易くなりしや傳吉私し先年新吉原
三浦屋にて心
易く相成りました右
源次郎殿の
妻は
秋づきて
寂けき山の
細川にまさご流れてやむときなしも