“へだた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
57.4%
40.6%
0.6%
0.6%
0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わが子でありながら超越のへだたりが感じられる福慈の神は、白の祭装で、楉机しもとづくえ百取ももとり机代つくえしろを載せたものを捧げ、運び行くのが見える。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
この地はちょうど私が前に一年ばかり住んで居ったヒマラヤ山のロー州のツァーランという所から二十五里真北にへだたって居る所である。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
玉屋金兵衞の大名屋敷ほどの家と、古道具屋與次郎の小さい汚い店は半丁とも離れて居りませんが、成程提灯と釣鐘以上のへだたりです。
猿楽の狂言および俗間の茶番狂言なるもの体裁ていさいさらにし。今一歩を進め、猥雑わいざつに流れず時情にへだたらず、滑稽の中に諷刺をぐうし、時弊を譏諫きかんすることなどあらば、世の益となることまた少なからず。
国楽を振興すべきの説 (新字新仮名) / 神田孝平(著)
東海道軍はまた東海道軍で、この友軍の態度を好戦的であるとなし、甲州での戦さのことなぞをしざまに言うものも出て来た。ここに両道総督の間に自然とへだたりを生ずるようにもなったとある。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)