“ふなこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
舟子39.1%
船子34.8%
船夫13.0%
舟漕8.7%
鮒粉4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
舟は水を渡りて、我等のかたにすゝめり、これをあやつれるひとりの舟子ふなこよばゝりて、惡しき魂よ、汝いま來れるかといふ 一六—一八
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
□「浪除杭なみよけぐい打付ぶっつかった溺死人どざえもんは娘の土左衛門で小紋の紋付を着て紫繻子の腹合せの帯を締めて居る、い女だがこも船子ふなこが掛けてやった」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
するとやがてその男が、さらに十数名の船夫ふなこを連れてきた。手に手に酒の壺や食物をさげ、船中一同の感激をべ、さらにこれを献上したいと申し出た。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
勝手口のすだれへ日が射して来た頃、叔父さんは汗ばんだ顔付をして舟漕ふなこぎから帰つて来た。
出発 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
別にふなはえしたのを粉にした鮒粉ふなこと云うものを用意してこの二つを半々に混じ大根の葉をったしるくなかなか面倒なものであるそのほか声を
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)