“ふたつき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
二月98.0%
両月2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから二月ふたつきほどたつと、仮面の恐怖王があらわれたのだ。変装のしかたで、きみが二十面相だということは、だいたいわかっていた。
仮面の恐怖王 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
もつと当坐たうざ二月ふたつきばかりは、うかすると一室ひとまこもつて、たれにもくちかないで、考事かんがへごとをしてたさうですが、べつ仔細しさいかつたんです。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
私は毎年まいねんの暑中休暇を東京に送り馴れたその頃の事を回想して今に愉快でならぬのは七月八月の両月ふたつき大川端おおかわばた水練場すいれんばに送った事である。
夏の町 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「七八両月ふたつきは休んで九月には何かにぎやかにやりたいと思っております。何か面白い趣向はございますまいか」「さよう」と主人が気のない返事をする。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)