“きさらぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
如月58.8%
二月35.3%
衣更着2.9%
衣更著2.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
満身の汗は、寝衣ねまき湿うるおしていた。破戸やれどの隙間洩る白い光は如月きさらぎあけに近い残月であった。
剣の四君子:04 高橋泥舟 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、一年おいて如月きさらぎの雪の夜更けにお染は、俊吉の矢来の奥の二階の置炬燵おきごたつに弱々ともたれて語った。
第二菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
とき二月きさらぎなりけるが、あまつさへ出陣しゆつぢんさいして、陣羽織ぢんばおりも、よろひもない。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「二人の夢が、こう結ばれた。その二月きさらぎの夜からの幸福さ。……おれは今、毎日、いっぱいなんだよ、その幸福で」
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
拝啓……衣更着きさらぎこのかたの御無沙汰、これは毎度のことゆゑ御詫び申す迄も無之と存候、其後珍事も無之候や、春既に往き、夏未だ来らず、世間にてはこれをよい時候と申候、断然筆を捨つべしと思ひ定めても、人は矢張小生を筆持つ男としか扱はず、いまだに定まる業も無之、この塩梅にては迚も世渡りは不相成候
斎藤緑雨と内田不知菴 (新字旧仮名) / 坪内逍遥(著)
かくいふは参議正四位上大蔵大輔おおくらたゆう朝臣あそん慶永よしなが元治二年衣更著きさらぎ末のむゆか
曙覧の歌 (新字新仮名) / 正岡子規(著)