“ふえん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
敷衍63.6%
布衍24.7%
赴援5.2%
不縁3.9%
富衍2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
身は身として、心は皆妹のために与えていくつもりでございますとね。この意味をもっとあなたが敷衍ふえんして申し上げたらいいでしょう
源氏物語:49 総角 (新字新仮名) / 紫式部(著)
どうでしょう、あの主意をあなたが布衍ふえんして、そうしてあなたの意見も加えてあなたの文章とかきかえて『ホトトギス』へ出して下さっては。
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
がウェリントンはそこに赴援ふえんせずして、全援兵としてただ近衛の他の四個中隊とブルンスウィックの一隊とだけをつかわすに止めておくことができたのである。
賣てなりとも持參金ぢさんきんもど不縁ふえんいたすべしとのゝしりけるを長兵衞種々いろ/\いさめれども一かう承知しようちせず疊を蹴立けたて此樣なはなしは聞ずと直樣すぐさま御歸りあれとをつとしやう三郎を引立てぞ歸りける夫よりおつねは庄三郎にすこしのぜに
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
しかるに学殖の富衍ふえんなる、老師宿儒もいまだ及ぶに易からざるところのものあり。まことに畏敬すべきなり。およそ人の文辞に序する者、心誠これをめ、また必ず揚攉ようかくをなすべきあり。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)