赴援ふえん)” の例文
にせ使者とは夢にも気づかず、崔諒さいりょうは兵を集めて赴援ふえんの準備をしていると、二日の後、またまた、一使者が来て城門へ告げた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
がウェリントンはそこに赴援ふえんせずして、全援兵としてただ近衛の他の四個中隊とブルンスウィックの一隊とだけをつかわすに止めておくことができたのである。
当然、歴城の兵をひきいて、韋康を赴援ふえんすべきであったが、その滅亡の早かったため、兵をととのえて馳けつけるに間に合わなかったものである。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
水路——兵船団は赴援ふえんにいそいだ。しかし、ふつうの漁船や荷船とちがって、船脚のふかい大船なので、浅瀬をえらぶに暇どっているうち、忽ち、陸地の防柵から銃声がとどろき
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)