“ふうばう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
風貌80.0%
風丰20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その中でもN君は一見して、山の手の堅い家に育つた、健全な青年の風貌ふうばうを備へてゐた。彼が今時の青年に珍らしく、童貞である事も前に聞いてゐた。
良友悪友 (新字旧仮名) / 久米正雄(著)
ゆき子が食堂へはいつて行つても、別に、ゆき子の方を注意するでもなく、ゆつくり孤独をたのしんでゐるやうな茫洋ばうやうとした風貌ふうばうをして、酒を飲んでゐる。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
一寸ちよつとくつさき團栗どんぐりちたやうなかたちらしい。たゞしその風丰ふうばう地仙ちせんかく豫言者よげんしやがいがあつた。小狡こざかしきで、じろりと
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)