トップ
>
風貌
>
ふうばう
ふりがな文庫
“
風貌
(
ふうばう
)” の例文
總髮に
無精髯
(
ぶしやうひげ
)
、眼が細くて蟲喰ひ眉で、鼻がシラノ・ド・ベルジユラツク風で、唇の厚い、首の短かい、まことに怪奇な
風貌
(
ふうばう
)
です。
銭形平次捕物控:290 影法師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
丸きり六年
逢
(
あ
)
はぬのだが、その
風貌
(
ふうばう
)
といひ、その態度といひ、更に昔に変らぬので、これを見ても、山中の平和が、直ぐ自分の脳に浮んだ。
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
その中でもN君は一見して、山の手の堅い家に育つた、健全な青年の
風貌
(
ふうばう
)
を備へてゐた。彼が今時の青年に珍らしく、童貞である事も前に聞いてゐた。
良友悪友
(新字旧仮名)
/
久米正雄
(著)
ゆき子が食堂へはいつて行つても、別に、ゆき子の方を注意するでもなく、ゆつくり孤独を
愉
(
たの
)
しんでゐるやうな
茫洋
(
ばうやう
)
とした
風貌
(
ふうばう
)
をして、酒を飲んでゐる。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
昔のおもかげもないやうな
風貌
(
ふうばう
)
の変化である。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
“風貌”の意味
《名詞》
風貌(ふうぼう)
風采と容貌。その人の身なりと顔立ち。
(出典:Wiktionary)
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
貌
常用漢字
中学
部首:⾘
14画
“風貌”で始まる語句
風貌魁偉