“ふうぼう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
風貌68.1%
風丰31.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いまだ少年であった私がたとい翁と直接話をかわすことが出来なくとも、一代の碩学せきがく風貌ふうぼうのぞき見するだけでも大きい感化であった。
三筋町界隈 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
にこりともしない風貌ふうぼうにはじめて接し、やはり私のかねて思いはかっていた風貌と少しも違っていないのを知り、全く安心した。
『井伏鱒二選集』後記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
何の事はない、緑雨の風丰ふうぼう、人品、音声、表情など一切がメスのように鋭どいキビキビした緑雨の警句そのままの具象化であった。
斎藤緑雨 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
南条、五十嵐のほかのもう一人は、やはり同じようにもとどりをあげた壮士でありまして、才気風丰ふうぼう、おのずから凡ならざるものがあります。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)