“ひじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
非常70.0%
秘帖10.0%
飛縄10.0%
飛状3.3%
費冗3.3%
飛繩3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主人はこの話を非常ひじょう興味きょうみをもって聞いた。今後こんご花前の上になんらかの変化へんかをきたすこともやと思わないわけにはいかなかった。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
いや、生ける者の不幸とともに、あの秘帖ひじょうにそそぎこまれてある、甲賀世阿弥の尊い血汐に対して会わせる顔があろうか。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が、——しかし、杢之進もくのしん、その時、その若人たちの前途に、明るき春あれさちあれと、祈る心は湧いても、無慈悲むじひ飛縄ひじょうを飛ばそうとは、つゆほども思わなかったのである。
増長天王 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、本丸の上段、毛皮のしとねに、どッかりかまえた修理亮勝家しゅりのすけかついえは、その年、五十三の老将である。こよいも、岐阜ぎふ侍従じじゅう信孝のぶたかからの飛状ひじょうを読みおわって、憤怒ふんぬおもてにみなぎらしていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その飛状ひじょうを手にした秀吉は、あわてもせず、莞爾かんじとして
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一、官の学校には、教師のほかに俗吏の員、必ず多く、官の財を取扱うこと、あるいは深切ならずして、費冗ひじょうはなはだ多し。この金を私学校に用いなば、およそ四倍の実用をなすべし。その失、一なり。
繩の手加減、あざやかに効を奏して、飛繩ひじょうは万太郎の手首をつかんだ敵の左腕をグルグルッと巻きつけました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)