“飛縄”の読み方と例文
旧字:飛繩
読み方割合
ひじょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、すきをねらった一本の飛縄ひじょうが、松のこずえからピューッと風をきってきたかと思うと、かれらのしゅと守るそうは、あッ——と大地へからめたおされたようす。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が、——しかし、杢之進もくのしん、その時、その若人たちの前途に、明るき春あれさちあれと、祈る心は湧いても、無慈悲むじひ飛縄ひじょうを飛ばそうとは、つゆほども思わなかったのである。
増長天王 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「御用ッ」と、飛縄ひじょうの風!
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)