“はたへ”の漢字の書き方と例文
語句割合
二十重100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女の身体は、その中に十重(とへ)、二十重(はたへ)にしばられて、恐るべき速力で何千里と飛んだけれども、その行く先はわからなくなった。すべてが無になった。お葉の意識はすっかり魔睡してしまった。
青白き夢 (新字旧仮名) / 素木しづ(著)
風(かぜ)の一息(ひといき)死(し)ぬ、眞空(しんくう)の一瞬時(いつしゆんじ)には、町(まち)も、屋根(やね)も、軒下(のきした)の流(ながれ)も、其(そ)の屋根(やね)を壓(あつ)して果(はて)しなく十重(とへ)二十重(はたへ)に高(たか)く聳(た)ち、遙(はるか)に連(つらな)る雪(ゆき)の山脈(さんみやく)も、旅籠(はたご)の炬燵(こたつ)も、釜(かま)も、釜(かま)の下(した)なる火(ひ)も、果(はて)は虎杖(いたどり)の家(いへ)
雪霊続記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)