“のたく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
逶迤44.4%
33.3%
11.1%
漁色11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜半の滿潮に打上げられた海藻の、重く濕つた死骸が處々に散らばつて、さも力無げに逶迤のたくつて居る許り。
漂泊 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
「どうしてのたくり込んだか知らねえが、大層な目方でしょうね。」
魚妖 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
と、地面じべたのたくつた太い木根につまづいて、其機会はずみにまだ新しい下駄の鼻緒が、フツリとれた。チヨツと舌鼓したうちして蹲踞しやがんだが、幻想まぼろしあともなし。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
只、勝次郎が、可成盛に漁色のたくるので、之が原因もと始終中しょっちゅう争論いさかいの絶え間が無い。時々ヒステリーを起して、近所の迷惑にもなる。
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)