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にしぞら
政ちゃんは、
寒い、
木枯らしの
吹きそうな、
晩方の、なんとなく、
物悲しい、
西空の、
夕焼けの
色を、
目に
描いたのです。
と、
忽ち近づく飛行機の爆音、来たなと思う間もなく
西空は
夥しい爆撃機の
翼が
重り合って
真暗になった。
あちらの
庭に
咲いた、さるすべりの
花も、一
時は、
紅くきれいだったが、その
盛りをすぎてしまいました。
夕日が、
西空にしずむと、
北風の
冷たさを
感じるようになりました。