“どさい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
奴才50.0%
駑才50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この男木作りかとそしる者は肉団にくだん奴才どさい御釈迦様おしゃかさまが女房すて山籠やまごもりせられしは、耆婆きばさじなげ癩病らいびょう接吻くちづけくちびるポロリとおちしに愛想あいそつかしてならんなど疑う儕輩やからなるべし、あゝら尊し、尊し
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
わずかな鼻ぐすりですぐ忠犬に変る“奴才どさい”の婢は、どこの家にもあるものか。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
滅相めっそうもない。ただ、臣の駑才どさい、何の功もなく、いたずらに侍側の栄を汚すのみに終らんことをおそれまする」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「重大な御命ぎょめい、私ごときを、格別な御抜擢ごばってきかと、畏れながら存じあげます。粉骨砕身ふんこつさいしん、ただ秀吉の駑才どさい精根しょうこんを傾けてこれにあたり、以て、おこたえ申しあげるしかございませぬ」
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)