“どうしゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
堂衆37.5%
道衆12.5%
同囚12.5%
道宗12.5%
道秀12.5%
銅臭12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
叡山えいざんあたりでは、中間僧ちゅうげんそうや、堂衆どうしゅうをこきつかって、据膳すえぜん下げ膳で朝夕ちょうせきすんでいるか知らんが、当寺の学生寮がくしょうりょうでは、そんな惰弱な生活はゆるさん。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、羅漢らかんのごとき道衆どうしゅうと、仙骨そのもののような老真人ろうしんじん(道士の師)が、門に出迎え、礼をあつく、いたわってくれた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ほぞを決めて、こう告げると、真人しんじんは、十人の道衆どうしゅうに命じて
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「本当に殺されるのか」とは、自分の耳を信用しかねた彼が、かたわらに立つ同囚どうしゅうに問うた言葉である。……白い手帛ハンケチを合図に振った。兵士はねらいを定めた銃口つつぐちを下に伏せた。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
もう飛騨境ひだざかいに近い赤尾は信者道宗どうしゅうの物語で、その名を永く歴史に止めるでありましょう。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
ちなみにいうが、枳園は単独に弟子入をしたのではなくて、同じく十一歳であった、弘前の医官小野道瑛おのどうえいの子道秀どうしゅうたもとつらねて入門した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
と、低く辞儀をしている間に、大高源吾は、この茶宗匠も、この頃多い銅臭どうしゅうの風流人であることを見ていた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)