“とびちが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
飛違50.0%
飛交50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
飛違とびちがへ未だ生若なまわかき腕ながら一しやう懸命けんめい切捲きりまくれば流石に武士のはたらきには敵し難くや駕籠舁ども是はかなはじと逃出にげいだすを何國迄いづくまでもと追行おひゆくうちかね相※あひづやなしたりけん地藏堂のとびら
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
掃部はたふれながら下よりよこはらふにさしつたりと飛違とびちがひ掃部の利腕きゝうで切落きりおとし二の太刀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
懸ける故家内の者共大に驚きけるを小兵衞今は是迄これまでなりと思ひ一尺八寸の刀を引拔ひきぬき捕手の者へと打懸るに左右さいうより立寄し二人飛違とびちがひ十手を以て請流しける中一人の同心うしろへ廻りて白刄しらはを打落し右の手を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
西から東へと、この広い大空を白い薄雲が刷毛はけでなすったように流れていましたが、いつまで眺めていても少しも動かない。無数の蜻蛉とんぼが丁度フランスの夏の空に高く飛ぶつばめのように飛交とびちがっている。
監獄署の裏 (新字新仮名) / 永井荷風(著)