“とうど”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
唐土72.7%
凍土9.1%
藤堂9.1%
陶土9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
景蔵らの目にはさながら剣を抜いて敵王の衣を刺し貫いたという唐土とうど予譲よじょうおもわせるようなはげしい水戸人の気性きしょうがその紙の上におどっていた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
凍土とうどの感じだった。毎年毎年、地下何尺かまでこおるので、土がふくれ上って、白っちゃけてしまったという感じであった。家も木も、土も、洗いさらされているような感じがするのである。
帰去来 (新字新仮名) / 太宰治(著)
藤堂とうどおっさん、早く出ないか
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
陶土とうどの破片、水のしぶき、それが快然かいぜんたる一爆音を発して、光秀のおもてから胸へね返った。光秀は、濡れた顔を、夜空へあげて、呵々かかと笑った。独りで笑っていた。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)