“ちょうよう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
重陽55.9%
寵用11.8%
重用11.8%
徴用5.9%
朝陽5.9%
張楊2.9%
懲膺2.9%
暢揚2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、梁山泊にとって、記念すべきこの重陽ちょうようの会は、決して無意味ではなかった。それは宣和せんな二年九月九日のことで、明ければ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蘭丸はその三男であるが、ほかの子もみな、信長の家中にひきとられて、各〻、寵用ちょうようされている。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして、帝の重用ちょうようはいよいよ厚く、彼の上には栄進が待つばかりで、やがて幾年ともたたないうちに、殿帥府でんすいふ大尉だいい(近衛の大将)とまでなりすましてしまった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なぜならば、今、数万の役夫を徴用ちょうようして、あの江越ごうえつ国境の山また山を除雪しながら進む難儀は、それをもっと早い一月に決行しても、去年の冬に断行しても、帰するところ、難渋なんじゅうな点は同じであった。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鮮麗な朝陽ちょうようが、彼と山頂を染めていた。彼の原始人のような太い両腕は空へ突ッ張っていた。そしてたしかにこの山頂を踏みしめているところのわが二つの足をじっと見た。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
河内かだい張楊ちょうようは、呂布と交誼よしみがあるので後詰ごづめして、呂布を助けんと称し、兵をうごかしました。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここに於てか諸君、余は奮然蹶起けっきしたのである。打倒蛸! 蛸博士を葬れ、然り、懲膺ちょうようせよ憎むべき悪徳漢! 然り然り。故に余は日夜その方策をつたのである。
風博士 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
だが、そう言われて見ると、一筋の女の帯が暢揚ちょうようとしてたけを延ばして、眼前に腹ばって、のして行く。さきに流れた、誰にも認められるべきところの酒器台盤がそれに先行して行く。