寵用ちょうよう)” の例文
共にし、寝てはしょうを同じゅうして睦み、起きては卓を一つにして箸を取っておるなど、ご寵用ちょうようも度が過ぎる
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蘭丸はその三男であるが、ほかの子もみな、信長の家中にひきとられて、各〻、寵用ちょうようされている。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ううむ、よくもおれに苦杯をのましたな。おれがいかに陳登父子を寵用ちょうようして目をかけてやったか、誰もみな過分と知っておるところだ。忘恩の悪漢め、どうするか見ておれ」
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だからたまたま、調法な男を見出すと、つい寵用ちょうようする。おごりも見のがしておく。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
信長の寵用ちょうようは、日にまして加わった。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)