“だうらくもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
道樂者60.0%
蕩樂者20.0%
道楽者20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若い久兵衞は道樂者だうらくもので、小娘などには目もくれませんが、口上の彌太八は、つばめに夢中なやうで、尤も夢中だと言つても、もう三十ですから、無法なことをする筈もなく、それに
見ると日頃あんくらせし兄清兵衞よりの手紙てがみつきなつかしくはあれども蕩樂者だうらくものゆゑどう善事ろくわけでは有まじとふう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
蕩樂者だうらくものにてはしにもぼうにもかゝらぬ人間なりしに先年上方かみかたへ行と云てうち
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
兄の蘿月らげつに依頼しては見たものゝ矢張やつぱり安心が出来できない。なにも昔の道楽者だうらくものだからとわけではない。長吉ちやうきちこゝろざしを立てさせるのは到底たうてい人間業にんげんわざではおよばぬ事、神仏かみほとけの力に頼らねばならぬと思ひ出した。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)